バンドソーブレードの加工で発生する振動(びびり振動)や騒音を静粛させて、切削速度を格段に向上させることができる、アマダ発案の技術。1つは、ブレード長さ(主分力)方向にパルス振動を与えてびびり振動と騒音を抑える技術で、もう1つは切り込み(背分力)方向にパルス振動を付加して切削抵抗を低減する技術の2つである。
ブレード振動を抑えることで理想的な切削環境をつくり、さらに切り込み方向の歯先の動きを制御することで効率的な切削機構が得られるため、切削速度を倍増できる革新的技術。
振動騒音を分析すると「摩擦形のびびり」「歯先部近傍の振動」の2つに分かれ、さらにカット数が増えるごとに、騒音が増えていることが分かる。
特殊な高出力サーボモーターで駆動ホイールをダイレクトドライブし、ブレードの走行をパルス振動制御。するとパルス振動はブレードを介して従動ホイールに伝達される。その場合、駆動側に対して従動側で180度の位相ずれが発生する振動帯域では、ブレード中央部である切断部に、振動の発生しない領域をつくることが可能となる。すなわち、両ホイールが正反対のパルス振動をするために、これをつなぐブレード中央部で相互の振動が消し合うことになり、まったく振動のない領域ができる。
これによって、びびり振動騒音を大幅に抑えることができている。
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